秋
3週間ぶりに大連にもどってきた。
大連は、もう朝晩涼しく、秋の気配がする。
日本は便利。もちろん居心地がいい。
大連は、そうでもない。
でも。
「大連に行ってきます」じゃなくて、
「大連に帰ります」。
ここが、私の居場所になっているんだなあ、と思う。
あと1ヶ月ちょっとすぎれば、1年が経つ。
小燕子
「アリムラさん」 のことを、以前ブログで書いたら、
私の友人から、“同僚にも、そんな人がいる”、とメールが来た。
そして、どんどん情報交換をしたら、
その同僚の遠い親戚だったことが判明。
「アリムラさん」は、今は、中国・蘇州あたりに 住んでいるらしい。
(でも、いまだに連絡先はわからない。)
彼女が教えてくれた歌。
小燕子 (ちっちゃい燕)
穿花衣 (きれいな着物着て)
年年春天来這里 (毎年毎年ここに来る)
我問燕子你為(ロ舎)来 (どうしてくるのと燕に聞いたら)
燕子説 (燕は言った)
這里的春天最美麗 (ここの春がいちばんきれい)
夕暮れ時、アパートの前で、
おばあちゃんが孫に歌っていた。
また、「アリムラさん」に会いたくなった。
家
友人の素敵なカップルが引越しした。
日本人女性と、中国人男性のカップルだ。
もちろん、2人の文化は違う。
だからケンカはするらしい。
でも、とても仲がいい。
二人が引っ越したのはここ。
高層マンションだ。
この棚に、これを飾ろうか、あれを飾ろうか、
二人でいろいろ相談するのだろう。
私と夫は、先週まともに顔を合わせたのは1回だけ。
一日に1時間すらまともに向かい合って話す時間がない。
別に、仲が悪いのではない。
純粋に、時間が合わないのだ。
夫の仕事だから、仕方ない。
でも、いつまで、この「仕方ない」が続くのか。
遠く離れていて会えないのと
同じ家にいて会えないのでは、わけが違う。
私はまだ、あきらめの境地までは達していない。